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8.42023
“SDGsなオーガニックワイン“
SDGs(持続可能な開発目標)とワイン、特に「オーガニックワイン」との関係についてです。近年、オーガニック農法にこだわる生産者は増え続け、ぶどうの有機栽培面積は世界中で拡大しています。
SDGsとオーガニックワインとの関係
オーガニックワインは、SDGsの精神と非常によく合致しています。なぜなら、オーガニックワインの生産は、持続可能な農業実践と環境保護を重視しており、SDGsに直接的・間接的に貢献しているからです。
サスティナブルな農業へ原点回帰
ワイン業界でサスティナブルな取り組みが広まるようになったのは、SDGsが叫ばれるよりも少し前からです。フランスでは1960年代から80年代にかけて、化学肥料や農薬を大量に使用することで、ぶどうの生産量は飛躍的に増加しました。
ところが、大量生産のため化学肥料や農薬に頼ったことで、ぶどうの中に個性が乏しいものが増えていきました。まさに、テロワールの逆です。
その後、1992年にはEU有機栽培規格が定められ、化学合成農薬や化学肥料の使用を制限した有機栽培方法を用いるぶどう作りは、世界中で広く認知されるようになりました。
トラクターなどの機械を用いず畑仕事は手作業で、耕作は馬の力を借りる馬耕の生産者も増えているようです。
ちなみに、あの有名なDRCは頑なに肥料は使わず、馬でぶどう畑を耕しているそうです。ワインのテロワールを守るには大切なことなのですね!
生産者も消費者も、地球環境と人々の健康を守れるように
オーガニックワインの製造過程は、環境に配慮した方法を尊重しています。これにより、持続可能な消費と生産を促進し、地球資源の無駄遣いを減少させる一役を担っています。
地球の気候変動に具体的な対策を
オーガニック農法は、二酸化炭素排出量を削減することに貢献します。化学薬品や合成肥料の使用が少ないため、地域の生態系と土壌が保護され、気候変動への抵抗力を高める助けとなります。
また、太陽光発電や風力発電といった自然エネルギーの使用や、輸送に電気自動車への切り替えなど、サスティナブルな取り組みが行われています。
SDGsとオーガニックワインの未来へ乾杯!
このように、オーガニックワインは、私たちワイン愛好家としての楽しみと持続可能な未来の実現とをつなぐ架け橋にもなるでしょう。
一杯のワインを楽しむことで、私たちはSDGsの理念を意識し、地球への思いやりを育むことができるのです。
ワインを選ぶ際には、“オーガニックワインを選んでみることで、小さな一歩が大きな未来への貢献に繋がる”ことを思い出してください。
世界中の生産者の取り組みを知ってワインを選べば、ワインを楽しむこともSDGsの目標達成に繋がると思います!
Cheers to a sustainable future! 🍷🌍
オーガニックワインを選ぶ目印に!
AB (Agriculture Biologique)(有機栽培)
フランス政府の基準をクリアした認証。化学肥料、化学農薬、殺虫剤等の使用を禁止
Euro Leaf ユーロリーフ(有機栽培) EU加盟国の有機栽培基準認証
ECO-CERT エコセール (有機栽培) フランスで発祥し、世界的に広がる認証団体
Vin methode Natureヴァン・メトード・ナチュール(自然派公式認証)
ナチュールワインの認証です。
- AB(アグリカルチャービオロジック)等、認定された有機栽培の葡萄を使用する。
- 葡萄を手積みで厳選して収穫する。
- 製造地域の野生酵母を使用して製造する。
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